前回に引き続き、今回も共通テスト版英検について解説していきます!
今回詳しくみていくのは「英検CBT」という形式の英検。こちら、もう受験できます
CBTということでコンピューターベースの試験になるわけですが、前回紹介した英検2020 1-day S-CBTとは何が違うんでしょう?
実はけっこう違います!!
もちろん問題構成・難易度は変わりませんが、解答方法や形式・申し込み方法などでいろんな違いがあるんです(´・ω・`)
ってことでその辺を整理しつつ英検CBTについてまとめていきます!
共通テストにむけてどっちを受験すればいいんだ?と迷っているあなたのために、
外部試験の共通テストへの導入は延期が決定されてますが、英検2020 1-dayとの違いもまとめているのでぜひ参考に!
英検CBTの特徴
英検CBTは今までの英検と違って1日でおわることがまず1つの特徴です。
英検2020 1-dayと同じく、スピーキングも含めて1日で4技能のテストを受けることになります。そのため一次試験免除を使ってスピーキングだけ、ってことはできないので注意してください。
またCBT版なので試験は基本的にパソコン上で進んでいきます。
あと注意してほしいのが、英検CBTの場合、対象者に制限はないということです。そのため子ども・大人も受験できますし、高2生も受験することができます。
ただし、英検CBTの結果を共通テストに使えるのはもちろん高3生と既卒の受験者のみです。
覚えておいてほしいのは、英検CBTは高2生のうちから「CBT版の練習」としての受験が可能、ということ。
この後説明するように、CBT版はパソコン操作が必要なので「慣れ」が大事になります。そのため高3になる前にCBT版を経験できるのはけっこう重要なんです!( `Д´)/
ではここからは各パートの形式や試験日程などを紹介していきます。英検2020 1-dayに関しては共通テスト版英検「英検2020 1day S-CBT」の特徴をざっくり解説で同様にまとめているので参考にしてください!
スピーキング
スピーキングは音声をパソコンに録音させる吹き込み式で行われます。形式は英検2020 1-day S-CBTと変わりませんね。
従来の二次試験、面接と問題構成や難易度は一緒。英文とイラストが印刷されたカードをもとに質問に答えていく方式です。
公式サイトに操作方法やテストの流れをのせた動画があったので貼っておきます!↓
聞き直しボタンは1問につき2回まで使えるようですね!最初に音量も調節できるのでありがたいです。
ただ、面接と違って難しいのは「制限時間がきちっと決まっている」ことです。
そのため「Well,,,」とか何とかで時間を稼いで答えをまとめたり、「もうちょっとゆっくり話してくれませんか」とかいうことも出来ません(´・ω・`)
制限時間内で答えをまとめ、詰まらずに解答を言い切るというのは割とプレッシャーなのでしっかりと練習しておきましょう!
まとめる時間を稼ぐために聞き直しを使うのもありです!
また他の受験者の声もけっこう気になるそうなので、最初の音量を少し大きめに設定する、答えるときは大きな声で発音することを心がけましょう!
ライティング
英検CBTの大きな特徴として、ライティングがタイピング式になることがあります。
CBT版なので基本はコンピュータベースで進むわけですが、英検2020 1-day S-CBT ではライティングは解答用紙に手書きとなっていました。
しかし英検CBTでは、ライティングの解答もパソコン上で行うことになります。
なので、タイピングスキルが無かったらわりと時間がしんどくなります。。。その点があまりおすすめできないポイント。
ただ公式サイトでは「1分間で30文字」のタイプスピードがあれば大丈夫!と書かれてます。
ライティングにかける時間は受験級にもよりますが、だいたい20~30分が目安です。1度過去問とかの解答をタイプしてみて、どれくらいかかるかを体験しとくといいと思います!
また、公式サイトの操作動画を載せておきますがコピペができたり単語数がカウントされたりと手書きでは出来ない機能もついてるのが面白いですね〜
メモ用紙は配られるので、操作に慣れればこっちの方が楽!という人もいるかも(´∀`)
リスニング
リスニングに関しても問題はパソコン上で表示され、かつ解答もパソコン上のクリック式になります。
これは鉛筆でのマーク式だった英検2020 1-dayとは異なりますね。少しだけですが時間短縮になります。解答の変更もクリックなので簡単です(誤クリックも多発しそうですが( ^ω^ )
公式サイトのリスニング説明動画はこちら↓
コンピューターベースという特徴をいかして、色んな機能が追加されてますね~
- 音量調節
- メモ機能
- 問題へのジャンプ機能
は使い勝手がよさそう。音量調節は試験中にもできるのが便利ですね!
メモ機能に関しては、試験前に紙の方(A4用紙1枚)でもメモ用紙が配られるのでどっち使うかはお好みで。
ちなみに英検2020 1-dayとは使える機能がちょっとだけ違う部分もあるので気になった人は共通テスト版英検「英検2020 1day S-CBT」の特徴をざっくり解説をチェックしてください!
もちろん問題構成は今までの英検と変わらず、解答時間も1問10秒となってます。
リーディング
こちらもリスニングと同じく、問題はパソコン上に表示されます。
また解答方法もパソコン上でクリックすればいいので、鉛筆でのマークよりは便利になってますね。
となるとパソコン上で長文問題を解かないといけないのがやりにくそうですよね…
ってことで下の2つの機能が追加されてます!
- 長文全文表示
- 赤ペン機能
長文全文表示を使えばスクロールせずに長文全体を読むことができます。これはありがたい!
また赤ペン機能では気になる英文に赤ペンやマーカを引くことが出来ます。紙の場合はもっと自由に書き込めるのでその点では劣りますが、色がある分見直しには役立ちそうですね~
そして「後で見直す機能」というのも追加されてます。
これもかなり便利で、見直ししたい問題や後で解きたい問題にチェックをつけとくことですぐにジャンプすることができます。
機能の詳しい使い方はこちらの動画で↓
残り解答時間が表示されるのもありがたいですね!
リーディングの機能に関しては英検2020 1-dayと違いはありません。違うのは解答方法(クリック式かマーク式か)だけになります。
問題面での大きな特徴は、やはりライティングがタイプ式というところですね!あとスピーキングも吹き込み式への対応が必須。
またCBTだけありパソコン操作が重要になってくるので、「英検への対策」にくわえシンプルに練習も必要だなと感じます。
ただ今後は色んなテストでCBT版が主流になっていくと思うので、こういった形式にもしっかり慣れておきましょう!
続いては試験日程や検定料をみていきます
試験時間・日程
試験時間は英検2020 1-dayと変わりません。
スピーキング→リーディング・ライティング→リスニングという順番で行われます。
試験級 | スピーキング | リスニング | リーディング・ライティング |
準1級 | 15分 | 30分 | 90分 |
2級 | 15分 | 25分 | 85分 |
準2級 | 15分 | 25分 | 75分 |
3級 | 15分 | 25分 | 50分 |
リーディング・ライティングに関しては、時間が余ってても終わった人から終了してリスニングをはじめることが出来ます。なので試験終了時間は人によってばらばらになりますね
またテスト開始時間は2・3級が午前、準2級が昼、2・準1級が午後となってます。
午前・昼・午後はそれぞれテスト時間がかぶらないようになってるので、すごく頑張れば1日に3つの級を受験することができますね(`・ω´・)ノ”
英検CBTは大きく分けて年3回実施されます。第1回検定は4~7月、第2回検定は8~11月、第3回検定は12~3月です。
この検定期間のうち、自分が受けれる試験日程を選択して受験することになります。試験は毎月1回実施されますが、例えば第1回検定期間内で2級を二回受験する、ということはできません。
同じ級を受験できるのは検定期間ごとに1回だけってことですね。
受験級が違うなら同じ検定期間内でも複数回受験することができます。もちろん別日程でも大丈夫ですし、同じ日に受けることもOK。
詳細な日程が分かるのが遅い英検2020 1-dayとは違って準備しやすいのが特徴ですね!→ 英検CBTの受験日程
また申し込み方法も英検2020 1-dayと比べるとシンプルです。申し込みはweb上でできます。
申込期間中に、個人情報・受験級に加え、試験日程・試験会場を入力します。そして顔写真をアップロードし、検定料を払えばOKです。
英検2020 1-dayのように、本申し込み時になるまで日程・会場が分からないということはありません!
ただし!!会場の座席数には限りがあるため、満席になったら申し込みが締め切られてしまいます!
申し込みは早めに済ましておきましょう(`・ω´・)ノ”
また必ずしも自分の家から近い会場で受けれるとは限りません。日程によっては「近畿地方は神戸テストセンターのみ」なんてこともあります。
日程ごとの使用会場も公式サイトで公開されてるのでチェックしておきましょう!
そのほか顔写真についてはアップロードが必要なのでカラーの顔写真データが必要です。
申し込み完了後にはキャンセル・返金はできないので、登録内容など間違わないように注意してください!
検定料
検定料は英検2020 1-dayと変わりません。
今までの英検とくらべると割高ですが、他の外部試験よりはお安くなってます。
試験級 | 検定料 |
準1級 | 9800円 |
2級 | 7500円 |
準2級 | 6900円 |
3級 | 5800円 |
英検CBTと英検2020 1-dayの違い
さて最後に、前回紹介した英検2020 1-dayと英検CBTを比較してみたいと思います。
この2つのテストで大きく異なってくるのが次の3点です。
- ライティングがタイプか手書きか
- リスニング・リーディングの解答方法がクリックかマークか
- 申し込み方法の違い
ライティングに関しては何度も言っていますが、英検CBTではタイピング方式です。そこまでやりにくくはならないと思いますが、やはり慣れが必要になります。
まあ受験前にわざわざタイプの練習をするくらいなら、今まで通り手書きの英検2020 1-dayでいいんじゃないかなって思いますね~。逆にタイピングが得意な人にとっては楽になるのかも( ´ ▽ ` )ノ
次に解答方法の違いです。これは正直便利なのはクリック式の英検CBTかなと感じます。
マークする時間もそうですが、答えを書き換える時間が明らかに短縮されますよね。マークの読み取りミスとかもなくなるのでかなり良いです。
3つ目は申し込み方法ですね。やり方がシンプルなのは英検CBTですが、会場の自由度は英検2020 1-dayのほうが高いです。
英検2020 1-dayでは予約申し込み時に「受験したい都道府県」を登録し、それに基づいて会場が決まるのである程度近くの会場になりやすいです。
ただし日程に関しては英検2020 1-dayだと決まるのが本申し込み時、つまりテスト2か月前となるのでちょっと遅いのがネック。
申し込みについてはどっちもどっちかな~って感じです。
ってことで、実際どっちを受験するかを決まるのはやはり「ライティング」だと思います!
タイプ形式で1度やってみて、いけそうなら英検CBTの受験を考えていいと思います。手書きの方が安心感があるなら英検2020 1-dayをおすすめします。
ただ共通テストでの活用を考えるなら、大学の二次試験では英作文などはもちろん手書きですし、今までの定期テストや勉強でも手書きでやってきたと思うので、個人的には英検2020 1-dayのほうがストレスなく書けるかな~と感じます。
その場合解答方法はマークになりますが、そこは頑張りましょう(`・ω´・)ノ”笑
英検2020 1-dayについて詳しくは共通テスト版英検「英検2020 1day S-CBT」の特徴をざっくり解説に書いてあるので参考にしてください!英検の公式サイトは英検2020 1-day S-CBTからどうぞ!
まとめ
今回は英検CBTについてと、英検2020 1-dayとの違いについてみていきました!
特徴は何度も言っているようにライティングです。またどちらを受けるにせよ、今までの紙媒体とは違ってコンピューターベースなのでパソコン操作にしっかりと慣れていくことが必要です!
公式サイトには英検2020 1-dayの準2級レベルの体験版がアップされてます→体験版
CBT版を受験するなら絶対やってください!!
追加されたパソコン上の機能の確認はもちろん、画面上で問題をみるということをしっかりと体験できるのでめちゃ大事です。
問題構成や難易度は今までと変わらないので、今からでも対策ならできます。
あとはCBT版特有の形式いどれだけ慣れれるかが重要です。とくに早めに結果を出す、一発目の受験で結果を出すには「慣れ」が必要不可欠なのでぜひトライしておきましょう!
共通テスト英語で何を受ける?おすすめの外部試験を京大生がさっくり解説!!で説明してますが、
外部試験の導入は延期が決定していますが、共通テストに使う外部試験でおすすめなのは英検です。
次回は共通テスト版英検のラスト、英検2020 2-days S-interviewを紹介しますが、英検を使うなら高3での第1回目の受験で結果を出すのがベスト。
その練習として高2のうちに英検CBTを受験してみてもいいですし、何より言いたいのは「とにかく早めから対策を!」ってこと。
お金と時間が許すなら受験学年になる前に英検CBTを受験して練習するのもおすすめ。
大学受験そのものへの勉強時間を増やすためにも頑張っていきましょう!
以上、そらまめでしたd(・`ω´・d*)