今回は、今まで僕がみてきた映画の中でも”実話をもとにした”映画にしぼって、おすすめの映画を何点か紹介したいと思います(`・ω´・)ノ”
僕が僕の好みで勝手に選んでますので正直偏りはあります(洋画ばっかだし(-∀-))が、ほんとにおすすめできる映画ばかりです!
ランキング形式にしようかと思ったんですが、それぞれの良さがぜんぜん違うので断念しました。ということでジャンル別に紹介していきます。
実話ということがさらに緊迫感を味わさせたり、逆にシリアスなテーマなのにコミカルに描かれていることに救われたり、いろんな感動があるのでぜひ見てみてください( ´ ▽ ` )ノ
ミュージカル系
映画の要素として欠かせない音楽。その中でも歌が主役になるミュージカル系映画からは名曲ぞろいのこの2作品を推します!
グレイティストショーマン
実在した興行士であるP.T.バーナムの伝記的映画、主演は『X-MEN』などでも有名なヒュー・ジャックマン。
蔑まれ、相手にされなくても挑戦し続け、オンリーワンの個性をもつパフォーマーによるバーナム・サーカスをつくりあげたP.T.バーナムの生涯を描きます。
史実と異なる点もありますが、バーナムをはじめサーカスの構成員であるパフォーマーたちも実在した人物がモデル。コンプレックスに悩み社会から隠れて生きてきた団員たちが、個性だと受け入れて、前を向いて人々を楽しませるショーを魅せてくれるアツい映画です。
バーナム自身にもいろんな危機がおしよせますし、間違いも犯します。それをどうやって乗り越えていくかも見どころです。
そしてなんといっても音楽が最高!
歌もいいし、使われる場面もいいし、そのときの演出もいいしほんとに最高っす。日本の某CMでも使われている『This is me』をはじめ、『the greatest show』、『rewrite the stars』、ヒュー・ジャックマンとザック・エフロンがバーで歌い合う『The other side』など名曲だらけ。歌詞にも注目してほしいです。
個人的には、いろいろあって団員達を疎んじはじめたバーナムに対してキアラ・セトル演じる髭女らが歌い上げる『This is me』がめちゃめちゃかっこよくて大好きです。
「これが私だ!」と胸をはり、前を向いて生きていく姿にはやはり強さを感じるし、陳腐な言い方ですがほんとに勇気をもらえたと感じました。どんな人にもおすすめしたい映画です。ぜひご覧ください!
ボヘミアン・ラプソディ
伝説のロックバンド”Queen”の軌跡を、ボーカルであるフレディ・マーキュリーに焦点をあてて描いた映画。
ボヘミアン・ラプソディの特徴はフレディの人生、苦しみや辛さを描くことに時間をかけていること。『グレイティストショーマン』と比べると、なんというか気持ちが暗くなる場面が多いです。メンバーと決別してしまい、孤独に耐え切れずドラッグや酒におぼれてさらに身を滅ぼしていくフレディの姿が映し出されています。
でもそんな彼が何とか泥沼から抜け出し、もう1度Queenに戻ってきて魅せてくれるラスト20分はめちゃめちゃいいです。
栄光を勝ち取ったからこそできる影の部分、そしてメンバーとフレディの確執がすごくリアルに表現されていて、それがあるからこそラストでグッときてしまうんだと思います。
僕自身Queenについてはほとんど知らなかったんですが全く問題ありませんし、むしろこの映画がきっかけでQueenを聞くようになりました。ぜひ大音量で体感してください( ´ ▽ ` )ノ
コミカル系
シリアスなはずなのに、なぜか笑えるやり取りがよきです。だからこそ、登場人物たちがもつ辛さが、苦しさが胸に響いてきます。
最強の二人
パラグライダーにより頸椎を損傷した富豪の白人フィリップと、その介護人である貧困層の黒人ドリスの交流を描いた名作。
言い方があれですが、このドリスのデリカシーの無さが絶妙です。思ったことはなんでも言っちゃう。相手が障がい者だとかは全く関係ない。もちろん実在の人物がモデルなのでかなり失礼な気もするんですが、でもそんなドリスだからこそちょっと気難しいところがあるフィリップとも接することができたんでしょう。
全く共通点がなく最初は衝突を繰り返していた2人でしたがだんだんと”友達”になっていく様が描かれていくこの映画。
変に相手を気遣ったり同情したりするんじゃなくて、おちょくったりきつめのジョークも言い合う、そんな友達になっていくのが見てて気持ちいいです。
またその関係を築けることがフィリップにとってはすごく嬉しく楽しかったことも伝わってきます。ドリス自身はなにを頑張るわけでもなく、ただただ自分のまま接しているだけなのもいいですね。オマール・シーがはまり役です。
ここぞという感動シーンがあるわけでもないけど、この2人からなる世界がどんどん広がっていくことに自然とほっこりしてしまう、そんな映画です(´∀`)ちなみに個人的には『September』が流れるオープニングのドライブシーンがめっちゃ好きです。
グリーンブック
こちらも差別問題をテーマにしているシリアスな映画のはずなのに、笑える場面が多い不思議な映画。『最強の2人』とわりと似てるところが多いですね。
主人公である白人用心棒トニー・リップは、仕事を得るため黒人ピアニストであるドクター・シャーリーのボディーガード&運転手をすることになります。そんな2人の性格は真逆も真逆であり、この映画ではトニーがとにかくガサツ。
金のためと割り切って運転手の仕事をこなすトニーですが、シャーリーの演奏を聞いた瞬間、そのピアノの腕にリスペクトの気持ちを抱きます。黒人であるとか関係なくシンプルに尊敬し、かつその気持ちを隠すことも誇張することもない姿勢が心地いいです。
また天才ピアニストであるシャーリーは自身の努力によってお金持ちになり、マナーにもすごく気を遣って生活しています。しかし富豪層の白人相手の演奏会のたびに感じる、自分は黒人であるという事実。黒人には「お高くとまってる」という目でみられ、孤独と葛藤をずっと抱えていたことが明らかになります。
微妙にかみ合わない2人の会話や、苛立ちながらもシャーリーの注意を受け入れるトニーの素直さも微笑ましい映画ですが、もちろんそのピアノが奏でる音楽にも注目です!2人の間にゆっくりと生まれていく友情とともに楽しんでください(*´∀`)b
緊迫感溢れる系
実話ベースで語られることが多いのがやはり戦争やテロについて。戦闘シーンや銃撃シーンを描く技術もさることながら、実在の人物・事件をモデルにしていることから緊張感がすっと高まる感覚があります。その中でもとくにおすすめの映画を紹介します!
アルゴ
イランで起こった、反米デモ隊によるアメリカ大使館人質事件を題材にした『アルゴ』。包囲される大使館から何とか逃げ出したものの、身元がばれれば見せしめとして殺されるであろう職員たちをCIA所属・救出作戦のエキスパートであるトニー・メンデスがびっくりするような作戦で脱出させる計画を描いた映画です。
ベン・アフレックが監督・主演・製作をつとめ、なんとアカデミー賞の作品賞・脚色賞・編集賞を受賞するという。ベン・アフレックの有能さが光ってます。
厳重に監視された国内で、そして追手は着々と迫ってくる中で実際に遂行された奇跡ともいえる脱出劇。目が離せなかった映画の1つです( ´ ▽ ` )ノ
感想・レビュー記事も書いてるのでよかったら参考にしてください→”CIA史上最もあり得ない救出劇”を描く。映画「アルゴ」のレビュー&紹介
アメリカン・スナイパー
米軍史上最多といわれる160人以上を射殺した”伝説”のスナイパー、クリス・カイルの伝記的映画です。原作となっているのは本人が書いた自伝なんですね。クリント・イーストウッドが監督、ブラッドリー・クーパーが主演というビッグな人物たちにより映画化されました。
スナイパーとして神がかった腕をもち、イラク戦争に計4度従軍したカイル。敵からは悪魔と恐れられた彼は、しかし優しい心をもった父親でもあり夫でもあり。
負傷した兵士たちとの接し方からみえるカイルの優しさ、そして広がっていく妻との溝からみえる心への傷。戦争によって与えられた名誉と、失われていく何か。自伝をもとにしているだけあり、非常にリアルで心に入ってくる映画です。
結末には何ともいえない悲しさがありますが、そこも含めて戦争について忠実に描かれた映画だと思います。
知られざる偉業を語る、伝記的映画
最後はどこにジャンル分けしようか迷った映画たち笑。あまり知られていないけど、彼ら・彼女らがいなかったら世界は間違いなく違ったものになっていた。そんな偉業を成し遂げてきた人物を描くおすすめ伝記映画です。
ドリーム
NASAで働く黒人女性を描いた映画。計算係として雇われてるけど超優秀な彼女たちの実績を知らしめた作品で、中心人物となる女性3人組が自分の能力や行動力で差別の壁を乗り越えていく姿がすごくかっこいい映画です!
こちらも個別に記事を書いてる(NASAを支えた黒人女性の実話。映画『DREAM』のあらすじ&レビュー!)ので詳しいあらすじなどは参考にしてほしいんですが、”潜在的な差別”に焦点を当てていて現代でも重要な役割をもつ映画だと思います。でもってとにかく3人がかっこいい。
実話なのがまた勇気をもらえる作品ですね!テンポもいいのでおすすめです(´∀`)
イミテーション・ゲーム
第二次世界大戦を終わらせた男といっても過言ではない、天才数学者アラン・チューリングの伝記。
彼が成し遂げたのは、ドイツ軍が使用していた最強の暗号機”エニグマ”の解読です。それは天才だからできたことであり、その天才さが彼を苦しませる要因でもありました。暗号を解読するまでの、結果が出せないことからくる苦しみ、そして暗号を解読した後にうまれる苦しみが見事に描かれています。またチューリング自身が抱える、誰にも言えない秘密も。
実在した数学者が背負った大きな孤独、辛さがずっしりと伝わってくる映画です。そんな天才を演じるベネディクト・カンバーバッチと彼を支えるキーラー・ナイトレイの熱演にも注目です。
この映画も個別記事書いてます→エニグマを解読した、ある天才の人生。『イミテーション・ゲーム』の感想
スノーデン
2013年6月に英紙ガーディアンで報じられた大スクープ。その内容は世界中に激震をはしらせるものでした。
それはアメリカ政府による、国際的な監視プログラムの存在。犯罪者であるかは関係なく、あらゆる人物の通話記録・SNSの発信情報・家族構成…すべての情報が閲覧されるという状況。この最高機密を告発した人物が、まさにその情報を扱うNSA(アメリカ国家安全保障局)で勤務していたエドワード・スノーデンという29歳の若者でした。
「国家の役に立ちたい」という気持ちからCIAに入隊し、卓越したコンピュータースキルから出世コースを歩むスノーデン。しかしそこで見たのは、テロ防止の名のもと世界中の情報を収集する政府の実態。自身もそのシステムにかかわっていくことで、監視の恐怖や罪悪感による葛藤、しかしそれを恋人にも打ち明けれないという孤独がスノーデンをむしばんでいく。その様子が生々しく描かれています。
恋人や友達との生活、高収入の仕事、自らがもつすべてを失ってでもこの事実を国民に知らせる。スノーデンが内部告発を決断するまでの過程を映し出す映画です。
この事実にも驚愕ですが、さらっと伏線を回収する上手さやジョセフ・ゴードン=レヴィットの名演も『スノーデン』の魅力の1つ。
あと個人的に1番ぐっときたのが、スノーデンと恋人リンゼイの想いの強さ。ほんとうにお互いがお互いを大切に考えているのが色んな場面から伝わってきます。自分の信念に従うゆえに追い詰められていくスノーデンが、それでも何とか生活を送れていたのはリンゼイのおかげでしょう。
この2人の強い絆もまた実在のものってのがすごく救われるし、感動です。よくある恋愛もの映画とは正直レベルが違う愛を感じるはず。専門的な内容も多いけど、ぜひ観てほしい映画です(`・ω´・)ノ”
まとめ
いかがだったでしょうか!全部見たことあるって人もいるでしょうし、何であれが入ってないんだよって人もいるでしょう( ^ω^ )
僕自身まだまだ観れてない映画もいっぱいありますし、またどんどん更新していくつもりです!が、上の9作品はほんとうにおすすめしたい映画ばかりです。邦画だと、まだ観れてないんですが『Fukushima50』も気になってます。
今回は”実話をもとにしている映画”を紹介していきまた。もちろん史実と異なる点もあります。でもそこは映画なので目をつぶっていきましょう!w
僕には音楽がいい映画は総じて名作だ!というポリシーがあるので、ぜひ音楽も堪能してください(´∀`)いい映画だったな~と鑑賞後に思ってくれることを願ってます。
いじょう、そらめまめでした~