今回はちょっと頑張ったときに、ちょっと贅沢したいときにぜひつくってほしい“豚の角煮”について。
一人暮らしをしていると、たまに凝った料理をつくりたくなりません?ちょっと材料にお金をかけてみたり、盛り付けを頑張ったりなどなど。
そんな贅沢飯のなかで、もし家にいる時間が長いなら圧倒的におすすめしたいのが豚の角煮。材料はお肉とネギがあれば大丈夫で、料理自体はすごく簡単。ほぼ初心者の僕がいうんで間違いないです。
ただ、時間がかかるという点で普段はつくりにくい料理。もちろん時短レシピも数多くあります。僕も今まで炊飯器、圧力鍋もつかって調理してみましたが、
選ばれたのはお鍋でした
今回初めて鍋で長時間しっかり煮込むやりかたをやってみて、正直ビビりました。
長時間煮込むだけで、信じられないほどトロトロかつ旨味があふれるめちゃめちゃウマい角煮ができあがります。ということで、家にいるときにつくりたい豚の角煮のレシピ、注意点などを初心者目線からお伝えしていきます。
初心者でもサムネみたいな角煮がつくれてしまうんです…
先に言っておくと、その日の朝から料理を始めればその日の夜には食べられるくらいです。が、もし我慢できるならそこから一晩寝かすことを強くおすすめしますd(・`ω´・d*)
今回参考にさせていただいたのはこちらの動画↓
正直この動画さえあればおいしい角煮がつくれます。分かりやすいし面白いしめっちゃウマそうです。
いい肉を選ぶ
レシピの前に、材料について。これは上の動画でも言われていること。
豚の角煮って材料はシンプル。豚バラブロックと臭みけしのネギやショウガ、あとはお好みで大根なりゆで卵なり、付け合わせの緑野菜を用意すればいい。
つまりこの料理のメインは1つだけ、豚バラブロックなのだ。
そのため、ぜひいい肉を使いたい。といっても、初心者には正直なにがいい肉なのかあんまし分かんない。味の違いが分かるかといわれたら怪しいかもしれない。
だがそんなことはどうでもいい!
だって今回は贅沢飯だし。めっちゃ時間かけて作るのにもし安い方をつかってあんまりとかだったら悲惨だし。
ということで、できればスーパーじゃなくて肉屋さんに買いに行こう。僕もお肉屋さんで買ったが、国産の豚バラブロックを100gあたり200円しないくらいの値段で買うことができた。
ちなみにスーパーだと160円くらいだったのでそんなに差はない、と思うことにする。
でもお肉屋さんで買った肉の方が、なんか良さげに感じる。まあこういう思い込みも大事ってことで。味覚は知覚にも影響されるっていうし。うん。
もしコミュ力が高いなら、肉屋さんに相談してみてもいいかも。裏からいいものが出てきたりするかもしれない。
豚の角煮の材料
続いては材料の確認。お肉の量によって調味料は多少変わるが、基本的に最後に煮詰めて味を調整するのでそこまで気にしなくていい。
【メイン】
お肉屋さんの豚バラブロック 500g
【下茹で用】
酒 150㏄
ネギ(青い部分だけでも、全部使っても) 2本分
ショウガ スライスしたもの数枚(チューブなら5、6㎝)
【本茹で用】
醤油 60㏄
砂糖 30g
オイスターソース(これがあるとかなり違う) 20g
酒 150㏄
【付け合わせ】
ゆで卵
葉っぱ野菜
青い部分を臭みけしに使うことが多いネギだが、最悪なくてもいいと思う。もちろんあってもいいし、僕はネギが結構好きなので白い部分も角煮と一緒に煮込んでみた。
実は、豚の角煮で買い揃える材料はそんなに多くない。これも自炊におすすめできる特徴である。
家にネギがあまってるし卵もあるな~、大根買っちゃったけど多すぎるわ…てなときにも消費レシピとして活躍できるのが豚の角煮なのだ。
また下茹でによりスープもできるし、煮汁もいろんな使い道がある。時間はかかるが非常に便利ともいえる料理。1切れがけっこうボリューミーなので、意外とコスパがいいといえるのかも。
豚の角煮のレシピ
ってことでつくっていくぅ。豚の角煮はやっぱりテンション上がりますね~。ブロック肉の時点でもう”肉”って感じがたまらんです
豚肉を1口大にきりわける
さて、この肉をまずは一口大に。縮むのですこし大き目がいいらしい。なお動画ではお肉の筋の向きについて教えてくれてます。
正直あんまり分からずに切ったが、おいしかったのでOK
両面に焼き目をつける
こちらは動画の方では「どっちでもいいよ~」とされていた工程。個人的には焼き目があったほうがおいしそうだから焼いてみた。
焼いた後に、焼かないバージョンも作っとけばよかったと気付いた。次作るときはそうしよう。
このときのポイントとして、焼く前に片栗粉をまぶしておく。焼き色もつきやすくなるし。まぶすときはビニール袋でシャカシャカとやっちゃいましょう
火加減は中~強火くらい、油はしかずにフライパンに肉をならべて、あまり動かさず放置。
ええやん…もうウマいやん…とつぶやきつつ、焼き目をつけていく。
下茹でする
角煮が長時間料理となる工程の1つ、下茹で。でもこれをすることで油は落ちるし臭みも取れるのですごく重要。あと下茹での副産物もすごく使える。
鍋に豚肉とネギ、ショウガに酒をいれる。その後、肉が隠れるくらい水を足す。しっかり隠してあげることが重要らしい。
ちなみにネギの青い部分をいれるときは手で軽くひねってつぶしてから入れるとより臭みをとってくれる。
そして下茹でのさいには温度が大事とのこと。85度~95度くらいでキープする、とにかく沸騰させたら負けが決まるらしい。
しかし、温度計などもっていない。
とりあえず負けたくはないので、沸騰させないことに最大限注意を払っていくことにする。動画の08:50くらいから、目安となる状態が説明されてるのでそれを参考にさせていただきます。
なんかそれっぽくなってきたので、火加減を弱火にして下茹で開始。アクもでてくるのでたまに取ってあげる。
下茹で時間は1時間!
長いな~とは思うが、朝から始めてるのでそこまで気にはならない。ズームで大学の授業を受けながらちょくちょく様子をみるという、完璧なタイムマネジメントをみせる。
下茹でが終わったら、お肉たちはざるにとってゆで汁はボウルなどに移す。
ポイントとして、茹で汁は絶対にそのまま流さないこと。
下茹で直後は写真のような状態だが、この中には豚肉の油がしっかり含まれている。そのため排水溝に冷えた油がくっつき、最悪つまる。
それだけでなく、この茹で汁はうまみもたっぷりなので捨てるのはシンプルにもったいない。ということで一度容器にうつし、冷蔵庫などで冷やしておくのがおすすめ。1晩くらいおけば表面に油が固まって取りやすくなる。
そう、作ってみて分かったが、このゆで汁も結構な量があるので、冷蔵庫のスペースは確保しとく必要があった。
冷えた油はラードとして炒飯や炒めものの時に使うと美味しい。油をとったら、ザル+キッチンペーパーでゆで汁をこしてやればめちゃ旨スープの完成。袋麺をぶちこむだけでうまいのでぜひ茹で汁をうまく使ってみてほしい。
本茹でする
お鍋に砂糖・醤油・オイスターソース・お酒をいれて軽くかき混ぜる。そしてお肉を投入し、かぶるくらい水を投入。
味が薄くならないの?って思いますが、最後に煮詰めていくので大丈夫。
もし大根やねぎなどじっくり煮込み野菜を起用するならここで一緒に入れとく。
そして落とし蓋をする。もちろん持っていない。が、動画によるとキッチンペーパーで代用できるらしい!
キッチンペーパーの真ん中に穴をあけて、落とし蓋もOK
そして下茹で同様、沸騰させないことに注意しながら
2時間ゆでる。
キープできてるかは分からんが、とにかく沸騰はしないけど熱いはず温度を意識して茹でていく。
2時間は長い。が、朝からやっとけばこの本茹でが終わっても午後3時~4時くらいなのでなんか得した気分になる。
午後も授業があったので1コマ受けるともうほぼできあがっている嬉しさたるや(*´∀`)b
ちなみに途中でお肉をひっくり返してやるとしっかり味がしみこむ。2時間前後で竹串によって茹で具合をみて、お好みのところで火からおろしてやりましょう。
冷ます
そしてラストの一番大事な工程、しっかり冷ます。煮物は冷めてくときに味がしみこむってやつですね。
この冷ます工程が必要なので早めに作り始めるのがおすすめ。夜ご飯に時間に冷めるのをまつのは拷問すぎる。
このときにゆで卵を入れてやれば味もしみて火も通り過ぎないゆで卵ができる。
また落とし蓋をして、とりあえず長い時間放置。完全に冷めるまで気長に待つ。ここから一晩冷蔵庫で寝かせるとさらにウマいし、もちろん完全に冷めてから温めなおして食べてもいい。時間さえかければ間違いないウマいのが角煮。
今回は1晩おいてみた。いいつつその日に1口だけ味見した。うみゃい。
ちなみに冷やすと↓こんな感じで油が固まってくるので、落し蓋ごとそのかたまりを取り除いてあげるといい。
温め
あとは食べるだけ。だが温めるさいに少しだけ注意が。先ほどもいったようにこの煮汁を煮詰めていって味を調整していくが、そのときに肉も一緒にいれてしまうとせっかく頑張ってきたのに硬くなってしまう。
ので肉や卵は別に取り出しておく。肉は500W40~50秒くらいでかるく温めといてもいい。
まあ美味しいのは間違いない、とここらへんで確信しておく。
そして煮汁の方は強火にしてどんどん煮詰めていく。ここは味見しつつ好みの濃さに。砂糖が入っているので若干とろみがでてくる。
そして味が決まったら、火力を弱めて肉や卵を戻し、鍋で温めていくと同時にタレをからめていく。もう完成といってもいい。が、贅沢飯なのでせっかくだから盛り付けも頑張ってみる。
緑があると色的においしそうなので、小松菜とかほうれん草とかをレンチンでもして添えておくときれい。QOLが上がっていくのを感じる。
もう絶対うまいヤツやん…
しかしここからさらにバージョンアップさせる。さきほどの煮汁に水溶き片栗粉をいれて、がっつりととろみをつけたものを上からたらすと…
完成っ!
照りが…照りがまぶしい…
とろみをつけるのはまじでおすすめしたい!卵も美しいし。ほんとにそれっぽく仕上がるし。盛り付けとか関係ね―じゃろと思ってたけどやってみると意外と楽しい(´∀`)
トロトロかつ旨味もある豚の角煮に
こんな風に、脂身の部分は崩れそうなくらいトロトロ。
でも食べてみると、赤身の部分がしっかりと肉を伝えてくる。これは肉がいいのもあると思うけど、めちゃめちゃウマい。脂身も甘くて、そのくせ焼いたり下茹でしたりで余分な脂は落としてるのでぜんぜんキツくない。
ありきたりだが、自分で作ったとは思えないほどほんとにおいしい。時間をかければおいしくできると動画でも言われていたが、全部この動画のおかげ。ほんとにおいしくできました、ありがとうございます。
とくに赤身の部分が、硬いわけではないのに噛みしめることができるという絶妙な具合で、噛むと肉!って感じの旨味がすごい出てくる。
もちろん卵もうまし。てかこの煮汁自体、オイスターソースに豚の旨味がのってることもありめちゃめちゃ美味しい。絶対オイスターソースは入れるべき。
保存方法
さすがに1度で食べきるのはもったない気がしたので保存することに。
豚の角煮の場合、冷凍保存が圧倒的におすすめらしい。冷凍保存することでさらに味がしみこむとのことなので、タレと一緒にジッパーやタッパーなどにいれて保存しておこう。
ちなみにタレにとろみをつけてしまってても大丈夫でした。解凍するとまたサラサラの状態に戻っており、温めていくと徐々にとろみが出てくる。
おそらく1~2週間はもつはず。解凍するときは冷蔵後で自然解凍して電子レンジでもいいと思うし、今回はフライパンに直接ほうりこんで温めてみた。
なんか角煮を発掘する感があって楽しい(´∀`)
前より味がしみこんでる、のかはあんまし分かんなかった(たぶんタレをからめて食べたからだと思う)けど、やっぱりおいしくいただけましたd(・`ω´・d*)
まとめ
今回はちょっと贅沢したいときのレシピ、豚の角煮のつくりかたを詳しめに紹介してみました。個人的なポイントは
- 茹でるときは沸騰させない
- しっかり冷ます、できれば一晩おく
- いい肉を買う
です。
やっぱり一晩寝かしたほうがおいしかった気がします。感覚ですが(´∀`)
あと、肉はぜひいい肉を。材料ってほぼ肉だけなので。そして時間がかかるぶん朝から作っとくのがおすすめ。温度をキープするのは難しいけど”沸騰させない”くらいに妥協すれば多少放置ぎみでもなんとかなります。
そして時間をかければ絶対においしくなる(`・ω´・)ノ”
たまにこういう風に手の込んだ料理をやってみると、すごく楽しいですよね。たまにでいいけど。
豚の角煮はほんとに時間さえかければ初心者でも絶対失敗しません。工程もゆでて冷ますだけですし、それでいて”肉!”って感じが楽しい料理です。
暇な時やちょっと贅沢な自炊をしてみたいとき、ぜひつくってみてください!煮汁の活用も忘れずに( ´ ▽ ` )ノ
いじょう、そらめまめでした~