高校での数学の参考書といえば最もポピュラーともいえるのが”青チャート”じゃないでしょうか( ´ ▽ ` )ノ
こいつですね。参考書に指定してる学校も多く、優秀な1冊だと思います。青チャート以外にもチャートには黄色や白や赤やらがレベル別に用意されてますが、京大農学部(ぼくです)を目指す程度なら赤まで仕上げる必要はないです。
まあ入試問題のレベル的には赤チャートくらいのもんが出ますが、個人的にはチャートは演習より基礎固めに使ってたので。
ということで今回はこの青チャートについて、どう使っていくべきかを実際の受験期の体験から書いていきたいと思います!
ちなみに僕は「数学で点を稼ぐ」タイプでは全くなく、むしろ数学の穴を英語や理科で埋めるタイプだったんで、数学が苦手、不安だって人にこそみてほしいです。数学に関しては合格への最低限のレベルをクリアできるように勉強し、本番でもそれくらいだったんで( ^ω^ )、難関大の数学を突破したい人におすすめです。
青チャートの使い方に困ってるって人もぜひ参考にしてみてください~
青チャートの特徴
青チャートが他の参考書と違うところはまずその量ですよね。明らかに分厚いです。やる気をなくす原因でもあります。
しかも数ⅠA・ⅡB・Ⅲとそれぞれ1冊ずつあり、解説も同じくらい分厚い。。
単純に問題量も多いですし、同時に解説もかなりきっちり書かれてるのが特徴です。例題1つに対して必ずそのページを解説にあててますからね。
加えて青チャートの問題はまさに典型問題が多いです。トリッキーな解き方やひらめきが必要な問題が少なく、復習や基礎固めにもってこいの問題となってます。問題の難易度はだいたいがセンター試験~二次試験なら絶対落としちゃダメな問題に納まってるイメージです。
なので、旧帝大など難関大の二次試験用に演習として使うのはあまりおすすめできません。演習ならもっとレベルの高い過去問や問題集を使うほうがいいです。
あくまで青チャートは基礎固め、復習に使いましょう
青チャートの使い方
基礎固めとして使いたいわけですが、もちろん受験には他科目も必要ですしやることはいっぱいあります( ^ω^ )
なので青チャートのあの膨大な量にもそこまで時間をかけたくないわけです。そこでおすすめしたいのが「流し読み」です。
ちなみに今回はある程度の基礎はできるというのを前提にして書いてます。これから紹介する「流し読み」を実際にやってみたときに、全然できねえ!ってなった場合は潔く諦めてきっちり青チャートを仕上げてみましょう。時間はかかりますが必要な作業です。
さて「流し読み」の方法ですが、簡単にいえば頭の中だけで解くってことになります。暗算するって意味じゃありません。
その問題に対してどんな解き方、公式を使うのかを頭の中で思い浮かべて、解説で確認するという作業です。
例えば
「f(x)=ax²-(a+1)x-a-3のとき、f(x)=0が-1<x<0,1<x<2の範囲でそれぞれ1つの実数解をもつように定数aの範囲をさだめよ。ただしa≠0とする」
という問題をみたら、頭の中でどんな手順で解答ができあがるのか考えていきます。
ここはできるだけ早く。別にノートに書いてもいいですが、書かない方が楽なので頭で考える方をおすすめします(´∀`)
ノートも使わないなら通学中やトイレとかスキマ時間を活用できますからね~
上の問題の場合、
f(p)×f(q)<0だったらpとqの間に解がある!
って思いつく練習です。
グラフを思い浮かべてみてください。f()とf()の符号が違うってことは、このグラフはpとqの間でx軸と交わってるってことですよね。つまりf(x)=0の解をもってるってことになります。
判別式、軸の条件使ってもたぶん解けますが、「この範囲で1つの解をもつ」っていう場合は上の条件を使うのが楽ですし、こういう考え方をパッと思いつくかで問題への向かい方が大きく変わってきます。
f(-1)×f(0)<0
かつ
f(1)×f(2)<0
を解けばこの問題は終了です。実際に計算する必要はありません。この式から答えが出るな、までいけたらOKです。
これを一発目で思いつく人はすごいですね。僕は無理でした(´∀`)
ちなみにこの問題は数学ⅠAのチャートから出してますが、受験期になると理系は特に数Ⅲとかでいっぱいいっぱいになって前の範囲なんて忘れちゃうんですよね~
でも本番の問題は数Ⅲよりも数ⅠA・ⅡBの範囲からのほうが多いです。なので復習は必須です。
別に分からなかったからって悲観的になることもありません。そこでもう1回覚えなおせばいいだけです。こういった解き方の記憶の積み重ねが、見たことねえって問題でのひらめきにつながります。
解答の暗記っていうとなんかマイナスイメージが強いですけど、基本は覚えることで身についていきます。「こういう問題はこうやって解いたな」って記憶が無かったら、天才じゃない限り知らない問題は解けないです。
そこで基本的な問題を抑えている青チャートを使って、忘れがちな範囲の復習・覚え直しをしていくことが「流し読み」の目的です
なので、繰り返しになりますが1つの例題に時間をかけて悩むことはあんまり意味ないです。それは忘れてるってことですから、”解けなかった印”をつけてあとで見直しましょう。僕は流し読みだけなら2,3周やりました。実際それくらいのスピードでいいと思います。
かつ、あまりにも詰まるような範囲や例題があればそこの練習問題をちゃんと解いてみてアウトプットも行えばいいですね。
青チャート復習の時期
さて最後に流し読みで復習していく時期のはなしです。
僕は理系だったのでとりあえず理系のパターンで考えますが、受験で数Ⅲまで必要な場合、学校の授業で全範囲が終わるのは高3の夏とかですよね。もちろん学校によって変わりますがだいたい夏、遅くても秋には終わります。
そうなると、そこから数Ⅲの復習を行いつつセンター試験に向けて全科目の調整と、あと理系なら理科もギリギリまでかかるんでその復習も必要になります。もうやる暇はないです。
ってことで、数ⅠA ・数ⅡBの復習は夏休み中で1通りは終わっとかないとだめです。これは普通です。
で、もしあなたがまだ高2や高1なら、それより少しだけ早くはじめましょう。高2の冬~春、高3になる前から復習としてチャートを持ち歩くようにしときましょう。
高3になってから受験勉強に本腰を、という人はやっぱり多いです。これは東進の担任助手をしてたときも思いました。こっちがどれだけ言っても、本人のやる気がなければどうにもなりません。
高2時点ではモチベーションがないのは分かります。それに復習は地味で、定期テストの点にも直結しません。部活も最後の大会が近づいてるときでしょうし。
だからこそ、ほんとにちょっとした時間にちょっとした作業を行うだけでいいんです。受験勉強だと考えずに、確認作業として目を通すことをスキマ時間にやってみましょう。あとになって必ず助けてくれます。
まとめ
はい、今回は青チャートについての僕なりの使い方を紹介してみました(´∀`)
「流し読み」でとにかくどんどん復習していこうってのがメインです。数ⅠAとかやってないとほんとに忘れるんで。高3になって本格的に過去問に取り組むってときに絶望したくない人はぜひ高2のときから復習を頭に入れてみてください( ´ ▽ ` )ノ
そして「流し読み」でざっと復習できたら、少しレベルの高い問題集でアウトプットしていきましょう。二次試験対策としては少し青チャートでは心許ないので、『大学への数学 1対1』や『プラチカ』を自分の志望校の難易度に合わせて選んでみてください。先生に相談するのもいいですね
ちなみに僕個人のおすすめは間違いなくこれです↓
京大志望の人にはもちろん、他大学志望の人にもぜひ手に取ってみてほしいと思ってます。すごく分かりやすくて解き方が身につく問題集です。
センター試験でも数学はウエイト大きいですし、苦手のままだとかなり受験がしんどくなります。出来る人との差を少しでも小さくするために、ちょっとしたことですがこういった復習も取り入れみてください(`・ω´・)ノ”
いじょう、そらめまめでした~